候補者に会社の魅力を伝えて興味を持ってもらう、選考に進んでもらう、入社を決めてもらう…そのためのツールや手段はたくさんあります。 その中で意外と軽視されがちなのが「採用サイト」。Facebookやブログなどの手段と違って、一回作り上げると修正するのに手間がかかるのがその理由のひとつかもしれません。
でも実は、求職者にとって採用サイトは情報のハブとなるような存在。会社を知る入口としてはもちろんですが、選考に進んでからも意外とみられることが多いのです。そんな採用サイトにどんな情報を載せれば求職者にとって有益な情報となるのか、その8つを厳選してお伝えしたいと思います。ポイントは、選考の「入口」から「入社後」を綺麗にイメージしてもらうことです。
1. 募集職種
まず、どういった職種を募集しているのかは必ず必要な情報となります。その際、職種だけではなく、組織図も同時に掲載されているとなお良いでしょう。組織のなかでそれぞれの職種がどのような役割を担っているのかイメージを持ってもらいやすいくするためです。
2. 採用メッセージ
採用にどれだけ本気で取り組んでいるのか、その指標のひとつとして、トップメッセージがあります。事業や会社を率いているリーダーがどんな想いでビジョンを描き、推進しているのか、そのなかでどんな人材を求めているのか、他の項目とは違い、抽象的な表現でもどれだけ高い熱量を示せるかがこのコンテンツのポイントです。可能であれば社長からメッセージを掲載してもらうようにしましょう。
3. 社員紹介
社員紹介は求職者がより注目する情報です。求職者にみてもらう情報だとすれば、新卒・中途問わず社員が「何をやっているか」だけでなく、「なぜその会社を選んだのか」、「今後どのようなキャリアを築こうとしているか」など求職者が入社後にリアルにイメージできる情報を伝えると良いでしょう。
社員紹介ページの作り方については、「御社の採用サイトに、社員紹介ページはありますか?」もあわせてご覧ください。
4. オフィスの様子
写真や動画を織り込んで、実際のオフィス環境を見ていただくのも「入社後」をイメージしていただく効果的な手法のひとつです。 特にエンジニア系職種の方ですと、はたらく環境を気にする方々が多いです。コンテンツとして設けるのも良いですが、工数等の関係で難しい場合は、採用サイトで使用する写真をオフィス内で撮ることで代用ができます。
※オフィスの様子が伝わる写真の撮り方については、「採用サイトで企業の魅力を伝えるポイント ~写真編~」もご参考いただけますと幸いです。
5. キャリアパス
「社員紹介」のページと同じような意味合いが強くなりますが、会社で目指せるキャリアパスを明確にしましょう。どれくらいのスピード感でステップアップできるのか、そのためのポイントは、必要なことは、などできるだけ細かく載せることを心掛けましょう。このページで人事評価制度に触れるのも良いかもしれません。
6. 研修/福利厚生
これは、どれだけ安心して働ける会社であるのかをしっかりとアピールするための情報です。特に新卒向けの採用サイトでは重要な情報になります。ポイントは研修の数の多さではなく、「どのような理念や想いを持って研修制度や福利厚生が用意されているか」です。会社として個人をより支援している姿勢を見せることができれば、求職者の安心感は高まります。
7. 選考ステップ
最近はひとりひとりの求職者にカスタマイズして選考ステップを組むことが多いのでなかなか載せにくい情報かもしれません。しかし、通常ではどのような選考ステップになっており、どれくらいの期間で選考を終えることができるのかが分かれば、求職者にとってスケジュールをイメージしやすくなり、選考に進むかどうかのひとつの判断材料になります。
8. 提供サービス
会社名とサービス名が一致している場合は良いのですが、意外とそうではないことも多いかと思います。BtoCのサービスを手掛けている会社であれば求職者がユーザーであることもありますので、提供しているサービス名はしっかり掲載しておくようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。もちろん会社によって伝えるべき情報とそうではない情報はありますが、少なくとも上記8つのポイントを押さえておけば、効果的な情報をお伝えすることができるはずです。
これらのポイントとは別の視点となりますが、採用サイトをつくるうえで欠かせないのが実際の社員の協力です。採用サイトの目的や伝えたいこと、目指していることをしっかり社員に伝えて十分な協力を得ることが肝要です。