採用手法の多様化が進み、中途採用担当者は打ち手の選択肢が増えている現在。採用担当者はリソース配分の手腕が問われているのではないでしょうか。中途採用の勝ち組となるために、「採用サイトで企業の採用力が高められない7つの原因」をおさえておきませんか?
目次
そもそも、なぜ「採用サイト」が重要なのか
採用サイトは、就職活動や転職活動において求職者が最も目にする情報ソースだからです。選考の段階によって、知りたい内容も見る人も変わってきます。企業の”採用力”にも大きく関わるメディアを、きちんと運用できていますか?
■ 情報収集段階
企業の認知自体は紹介会社や求人広告などのメディアであっても、「応募するかどうか」を検討するときは、多くの求職者はコーポレートサイトに来訪します。そして自然な流れで「中途採用情報」をクリックしています。
■ 選考段階
企業研究のために再びサイトに訪れます。その際に、単なる「研究」で終わるのか、「応募への動機付け」になるのかは、採用サイトの構成によって明暗が分かれます。
■ 内定段階
最も重要なタイミングです。本人のみならず、ご家族も採用サイトを閲覧します。「良さそうな会社だね」とポジティブな後押しになることもあれば、「よく分からない企業だね」などネガティブな影響を与えてしまうこともあります。
しかし、採用手法が多様化するほど、採用サイトの優先度が下がっている企業が見受けられることも事実です。中途採用情報をクリックすると募集要項だけが表示されるようにはなっていたり、 「PVが少ない」ことを理由に古い情報のまま放置されていたり。
PVは少なくても「御社を認知して採用サイトに到達している」重要候補者に「いかに動機づけしていくか」を考えていくことも採用勝ち組企業の傾向として現れています。 あなたの会社の採用サイトの採用力はいかがですか? 次の7つの症状に当てはまると要注意です。
【原因1】スマホで見づらい
転職活動もスマホが主流となっています。企業の採用サイトへのアクセスは、通勤時や選考企業への訪問時など、移動中の閲覧が予想されます。スマホから貴社サイトに訪問し、パソコン用の小さな文字を拡大して読む方は、いったいどのくらいいるのでしょうか?「スマホ対応すらできていない企業」という点だけでもネガティブに受け取られてしまうかもしれませんので、早急な対応をおすすめします。
【原因2】社員紹介ページがない、もしくは古い
採用サイトを2年前にリニューアルして、そのまま放置してしまっているという人事担当者の声をよく聞きます。すでに退職した元社員のインタビュー、退職はしていなくても部署異動が反映されていないケースなど。こうした古い情報が垂れ流しになったままというケースが見受けられます。 採用上手な企業の社員インタビューは、「こんな人が働いていますよ」という情報発信のみならず、「求める人物像」「仕事内容」「理念」等を伝える場と捉え、頻度高くブラッシュアップし、戦略的なコンテンツを提供しています。
【原因3】スピーディーに変更や修正ができない
「ここに文章を加えたい」「募集ポジションを追加したい」「この社員のインタビューを追加したい」と思った時、どのような手順となっていますか? まずWEBサイトの管理部門に依頼して、そこからさらに外部の制作会社に発注という企業は危険信号です。WEBサイトの管理部門が採用部門と異なる場合、毎回改修のお願いしないといけないという心的ハードルもあるでしょうし、外部制作会社に依頼する場合はスケジュールとコストの両方を気にしないといけません。
採用勝ち組企業は、「人事担当者がすぐに更新」できる体制を整えています。 また、せっかくセミナーを企画しても、告知しきれず集客できない、告知しても応募フォームが整っていない、という状況も散見されます。募集ポジションの追加・削除や要件変更についても同様で、採用サイトにリアルタイムに反映できない、という悩みを耳にします。
採用サイトは、採用ブランドも形成していく重要なメディアですので、常に最新の情報を発信できる体制をつくり、「人事側にイニシアティブを持つ」ことが重要です。最近は、更新頻度の多い、セミナー告知、募集職種、社員インタビュー等は、CMSで更新しやすい状態にしておくことが主流になっています。
【原因4】求職者がサイト内で迷子になってしまう
採用サイトは、来訪者が求めている情報に迷わず辿り着くことができる導線設計が重要になります。せっかく候補者がキャリア採用サイトを見に来たのに、会社情報を確認するためにコーポレートサイトに戻ってしまうような導線だと来訪者のストレスになりかねません。また、転職活動中(中途採用)の方にとって、新卒採用のページは見る必要はありませんし、新卒向けのエントリーボタンも必要ありません。ターゲットが欲しい情報に辿り着きやすく、不要な情報が目に入らない採用サイトを作りましょう。
【原因5】応募フォームの項目が多くて入力しにくい
採用サイトは、 応募を増やすために大切な役割を担います。近頃は、スマホからの応募者も増え、応募フォームを見直し戦略的な構成にする勝ち組企業が目立ちます。カンタンにチェックできるポイントは、「スマホでも操作しやすい」「最小限の項目数」「SSL機能(暗号化)がある」「応募フォームに他ページへのリンクは無い」の4点です。どれか1つでも気になると、求職者はすぐに離脱します。他コンテンツで動機づけし、気持ちが高まっているときにスムーズに応募まで行動を起こしてもらうことが重要です。どの職種に応募したかを把握できるかといったことも含め、一度、求職者になりきって、スマホで応募してみるのも良いでしょう。
【原因6】きちんと効果を測定できていない
「うちの採用サイトは、あまり見られていない」という声を良く聞きます。本当にそうでしょうか?もちろん、PVを上げようとしたら、それなりのマーケティングスキルが必要です。しかし、自社の採用サイトには、あなたの企業を認知した、「採用に最も近い方々」が訪問します。まずは、その方々が、「離脱せずに自社を理解し、エントリーに繋がったか」を可視化するのが良いとされています。そしてSEO対策を施しながら、PDCAを回していくことをおすすめします。
【原因7】採用競合と差別化ができていない
売り手市場と言われる昨今、紹介会社や求人広告には各社力を入れています。そこで、企業研究をしている求職者に、「動機付け」できる採用サイト持っておきたいものです。 また、内定の段階になると、候補者のみならず、そのご家族も企業採用ホームページを閲覧します(家族は就職サイトより企業採用ホームページを見ます)。
内定者に対しては、ブログやSNS等で、密なコミュニケーションを取ることができれば、より、内定辞退率の抑制に繋がります。 中途採用の場合、面白い効果が出た企業があります。採用サイトをリニューアルしたら、エージェントからの紹介が、3~4倍増えた。というものです。これは、今までは求人票のみで案内していたエージェントが、その企業の採用サイトを紹介することによって、応募喚起を加速したという例です。採用が成功する企業の多くは、どの経路であっても、どのステータスであっても、採用ページが閲覧される、と捉えて施策を打っています。
今回は、採用サイトで採用力が高まらない原因を7つに絞って紹介いたしました。思い当たる点はありませんでしたか?ひとつでも当てはまっているようでしたら、早めに改善することを推奨いたします。
採用サイトの制作・リニューアルをすでにお考えの場合は、効果的な採用サイトを制作できる専用サービスのご活用がオススメです。お付き合いのあるWEB制作会社様と比較いただくのも良いかと思います。