新卒採用サイトづくりは、7月から始まっている。──3月公開を“間に合わせる”から、“採用を整える”へ
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「採用サイトのリニューアル、そろそろ考えないといけないんです」
7月のある日、人事の佐藤さん(仮名)がそう話してくれました。
来期の新卒採用に向けて、3月には新しい採用サイトを公開したい。
でも、日々の採用業務に追われて、まだ何も決まっていない。
「年明けからでも、なんとかなりますかね?」
その言葉には、少しだけ不安が混じっていました。
この記事では、3月公開を目指す採用サイトを、なぜ7月から考えるのがよいのか。
そして、早めに動くことで、採用サイトの言葉や写真にどんな違いが生まれるのかをお伝えします。
目次
1.新卒採用サイトは、3月直前に“作る”ものではない
「3月公開にしたいんです」
採用サイトのご相談では、この言葉をよく耳にします。
新卒採用において、3月はひとつの大きな節目です。
だからこそ、そのタイミングに合わせて採用サイトを整えたい。
その考え方は、とても自然なことだと思います。
ただ、ここで大切なのは、3月に公開することと、3月直前に作り始めることは違う、ということです。
採用サイトは、会社案内をWebに載せるだけのものではありません。求職者が会社を知り、働く姿を想像し、応募するかどうかを考える場所です。
そこに必要なのは、デザインだけではありません。
「どんな人に来てほしいのか」
「何を魅力として伝えるのか」
「どの社員の言葉なら届くのか」
「どんな写真なら会社らしさが伝わるのか」
そうした問いに向き合う時間が必要です。
佐藤さんも最初はこう話していました。
「正直、制作会社にお願いすれば形になると思っていました」
もちろん、形にすることはできます。
でも、採用につながるサイトにするためには、その前に“伝える中身”を整える必要があります。
採用サイトづくりは、Web制作の話ではありません。
採用そのものを見直す時間なのです。

2.7月に考え始めると、採用の軸が見えてくる
7月から考え始めることをおすすめする理由は、まだ少し余白があるからです。
3月が近づくにつれて…
・説明会の準備
・媒体の設定
・選考フローの見直し
・社内調整
人事の仕事は一気に増えていきます。
すると採用サイトも、「とにかく公開に間に合わせるもの」になってしまいがちです。
でも7月なら違います。
今期の採用活動を振り返ることができます。
・どんな学生に会えたのか
・どんな学生には届かなかったのか
・説明会でよく聞かれた質問は何だったのか
・内定者が入社を決めた理由は何だったのか
その声を拾うことで、採用サイトの軸が見えてきます。
実際、佐藤さんは内定者へのヒアリングで、こんな言葉を聞いたそうです。
「福利厚生よりも、入社後にとんな人と働くのかを知りたかったです」
それまで採用サイトでは、制度や研修内容を丁寧に紹介していました。でも、候補者が本当に知りたかったのは、
・働く人の雰囲気
・チームの空気感
・一緒に働く未来の姿
だったのです。
採用担当者が伝えたいことと、求職者が知りたいこと。
このズレに気づけるのも、早めに準備を始める大きなメリットです。

3.秋の撮影は、会社らしさを伝えるチャンス
採用サイトづくりで、意外と後回しにされがちなのが写真です。
原稿やデザインは何度も確認するのに、写真は「撮れる日に撮りましょう」となってしまうことがあります。
でも、採用サイトにおいて写真はとても重要です。
求職者は、文章を読む前に写真を見ています。
・オフィスの雰囲気
・社員の表情
・会議中の空気感
・実際の仕事の様子
そうした情報から、
「どんな会社なんだろう」
「自分に合いそうかな」
を感じ取っています。
だからこそ、3月公開を目指すなら秋の撮影がおすすめです。自然光がやわらかく、室内も屋外も撮影しやすい。
さらに、余裕を持って準備できるため、「どんな写真が必要か」を考える時間も確保できます。
良い写真は偶然ではなく、準備から生まれるのです。
4.写真は、求職者が最初に感じる“会社の温度”
写真を撮るために秋を待つわけではありません。
秋の撮影を予定することで、
「誰に登場してもらおうか」
「どんな場面を見てもらいたいか」
という会話が社内で始まります。
その会話の中で、会社らしさが見えてきます。
求職者が知りたいのは、本当にそこで働いている人たちの姿です。
・どんな人がいるのか
・どんな表情で働いているのか
・どんな雰囲気の職場なのか
・自分も、その中で働くイメージを持てるのか
写真は、その判断材料になります。
だからこそ、どんなメッセージを伝えたいのか。
どんな社員に登場してもらうのか。どんな場面を撮影するのか。
それを考えたうえで撮る写真には、大きな意味があります。
デザインも大切。SEOも必要。
でも、最初に求職者の心を動かすのは一枚の写真かもしれません。
5.3月公開から逆算する、採用サイト準備の流れ
3月公開を目指す場合、7月からの流れは大きく次のようになります。
7月
・採用課題の整理
・ターゲットの見直し
・制作方針の検討
まずは「何を伝えるべきか」を考える時期です。
8月
・採用コンセプト設計
・掲載コンテンツの整理
・登場社員の選定
社内を巻き込む準備を始めます。
9〜10月
・社員インタビュー
・撮影準備
・写真撮影
会社らしさを形にするタイミングです。
11〜12月
・原稿作成
・デザイン制作
・社内確認
現場の声も反映しながら仕上げていきます。
1〜2月
・実装
・公開前チェック
・応募導線の確認
安心して公開できる状態を整えます。
3月
・公開
・効果確認
・改善スタート
公開はゴールではなくスタートです。
こうして見ると、7月開始は決して早すぎません。
むしろ3月公開から逆算すると、「そろそろ考え始めたい時期」なのです。

6.採用サイトは、来期の採用を支える土台になる
採用サイトは、公開した瞬間に役割が終わるものではありません。
・説明会で学生に見てもらう。
・スカウトメールから見てもらう。
・面接前に会社理解を深めてもらう。
・内定者フォローで改めて読んでもらう。
採用活動のあらゆる場面で活用されます。
だからこそ、3月にただ間に合わせるのではなく、3月から活用できる状態にしておくことが大切です。
・社員の声がある。
・会社らしい写真がある。
・候補者が知りたい情報が整理されている。
・説明会や面接ともつながっている。
そんな採用サイトがあるだけで、人事の伝え方は変わります。
「詳しくは採用サイトを見てください」
ではなく、
「今日お話しした社員のことは、このページに載っています」
と言えるようになります。
その違いは、候補者にも伝わります。
まとめ|採用サイトづくりは、採用を見直す時間
採用サイトをつくる。
そう聞くと、Web制作の話に聞こえるかもしれません。
でも本当は違います。
・どんな人と働きたいのか。
・自社の魅力は何なのか。
・社員は何に誇りを持っているのか。
・候補者に何を届けたいのか。
そんな問いに向き合う時間です。
なので、3月公開を目指すなら、7月から考え始めることをおすすめしています。
採用サイトをつくるためではなく、来期の採用を整えるために。
「まだ早い」ではなく、「今だから整えられる」。
来期の採用に向けて、まずは一度、自社の採用サイトについて考えてみませんか。

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