「今年こそ採用ブログをスタートするぞ!」と、思えば毎年のように宣言されている方も多いのではないでしょうか。しかし、いざ始めようとすると、「そもそもブログページを作らないと…」「やりだしたら、途中でやめられない…」「誰が書くの…?」といった障壁に阻まれてしまい、採用ブログに二の足を踏むケースがよくあります。
一方で、「採用ブログをはじめました!」と威勢よく書き始めたものの、その勢いは最初の2~3記事までで、そのあとは数ヵ月以上も放置されてしまうことも散見されます。この場合、楽しみにしていたユーザーがいたとすると、読み手はガッカリしてしまいます。
そこで今回は、カンタンに採用ブログを続けられるコツをお伝えします。これは、ブログに限った話ではなく、ソーシャルリクルーティングをスタートされる方にも参考にしていただける内容ですので、役立てていただけたら幸いです。
採用ブログの3つの目的
各社でみられる採用ブログの目的は、大きく以下の3つに分けられます。
- 目的1 自社を認知してもらうため
これは、転職情報を収集している方やあなたの業界の情報を収集している方が、なんだ。なんて言う会社なんだろう。」とあなたの会社を知るきっかけになるものです。 - 目的2 自社のファンになってもらうため
とくに新卒採用の場合は、大学の早い段階で認知してもらい、社会が垣間見える読み物として愛読してもらい、就職活動のときには真っ先にエントリーするだけのファン化ができれば成功と言えます。 - 目的3 自社への応募動機を形成するため
なんらかの形であなたの会社を認知した候補者に、応募の動機付けする役割を担います。「こんな会社で働きたい」「やりがいのある仕事だなあ」「素晴らしいメンバーが揃っている会社だ」など、会社のビジョンや仕事の様子、一緒に働くことになる経営層や写真について、正しく理解してもらい、あなたへの会社への志望度を上げてもらえるようにするものです。そのため、採用ブログから応募につなげるための採用サイトへの導線は、最短にする必要があります。
今あるネタを活用する
採用ブログと言うからには、採用についての旬なネタを「書き起こさないといけない」と思っている方も多いのではないでしょうか? 採用ブログの運用は、「採用ブランドを向上させるため」に威力を発揮します。
したがって、採用ブランドが伝わる会社情報を発信することは、とても有効なことです。もし、あなたの会社で以下のような活動を行っているようでしたら、求職者の求める”ネタ”になり得ます。
中には「こんな投稿、読んでもらえるのか」と不安になる方もいるかと思いますが、求職者にとっては興味のある会社の内部や普段の様子、カルチャーが分かる内容は応募意思に影響する内容と言えます。いくつか記事を更新していくと、響く記事、読まれない記事など、PDCAを回せるようになると思いますので、まずは最初の一歩を踏み出してみることをオススメします。
- サービス系ブログ・コラム
- 社長ブログ
- SNSで発信した情報
- コーポレートサイトの更新情報
- 顧客の声
- 社員インタビュー・内定者インタビュー
- セミナー情報(採用セミナーに限らず)
- 社内イベント・研修の様子
- 福利厚生施設の紹介
- 社員の一日のスケジュール
- 社員同士もしくは社長と若手社員の対談
複数人が持ち回りで更新する
あなたの会社では、「採用ブログは人事が書くものだ」という固定観念が蔓延していないでしょうか。頻度高くブログを更新し、効果的に採用活動に繋げている会社は、部署問わず複数人で持ちまわって更新しています。なぜなら、人事の視点だけで語るよりも、プロダクトを生み出している社員の考えや、入社2年目の商品開発担当が感じているやりがいなど、さまざまな部署や経歴をもつ社員に登場してもらった方が、「どんな組織なのか」「どういう風土なのか」がより伝わりやすくなるからです。
ですので、ブログを書いてもらう社員は、実際に採用に関わることでなくても、
- 自身の業務
- 業界動向
- 主催した、参加したセミナー
- 社外活動
- 部署の飲み会
- 当時の新卒活動・転職活動
- 内定者の就職活動の振り返り
など、ネタは尽きないと思いますので、等身大の姿を写真と文章で発信することを心掛けましょう。
発信の場を確保する
最近では、採用サイトCMSツールにブログ機能を完備したものもありますので、操作性、ドメイン、デザイン性、費用面などから、自社に合ったものを選びましょう。
ブログの置き場所を誤ると人事部内で更新できずに、コーポレートサイトのサイトマスターのチェックが必要になるなど、スピードや効率が落ちる懸念もあります。その場合は、どのような運用フローにするのか、人事部主導で進められるやり方はないか、などあらかじめ確認しておきましょう。
「採用ブログ」というと、つい身構えてしまいますが、「読み手に役に立つ情報発信」と捉え、候補者の応募意思を少しずつでも高められる重要な施策の1つになりますので、ぜひポジティブに、担当者自身が楽しみながら取り組んでいただけたらと思います。この役立つ情報発信がのちに素晴らしい応募者との縁を紡いでくれることでしょう。持ち回りで楽しみながら頻度高く採用ブログを更新することで、あなたの会社の採用ブログで採用力が一段向上していくことを願っています。